お客様、特に「個人のお方」への対応

FBにて書いたんですが、ちょっと続いちゃったんでこちらでもあらためて書かせていただきます。

1件目。 とあるねじを探しているという方が近所のねじやさんにねじの現物を持って行き見てもらったら「ナベA2×6」だと言われ、購入したら頭が大きくてザグリ穴に入らないとの事。なもんでうちにねじを送ってもらって見ましたら、ねじ径は1.7ミリで頭はナベ0番3種程度の大きさのものでした。

2件目。 やはり同じくねじを探しているという方が近所のねじ屋さんにねじとその部品に書かれている「♯2-56」という表記の画像を持っていったら、「これはM2.3だね」と表記も見ずにナットあわせで答えたという事。

1件目は、サイズを測れば一目瞭然なはずですから、測らずにいい加減に対応したのか、測り間違えたのかはわかりませんが、実際に無理に締めたら母材も壊しかねないので、通常は「エライ事」になってもいおかしくはありません。
2件目は実際にM2.3と#2-56は外径もピッチも近いですから、短いものだと締まる可能性はありますが、問い合わせいただいた方に「この2サイズはまるで違う規格のものです」と説明しましたらビックリしていましたので、その場での説明は無かったようです。

この2件とも相手が「個人のお客さん」という事で、もし「別に大した仕事にならないから適当に対応しとけばいいや」と、そのねじ屋さんが思っていたとしたら、これは大問題だと私てきには思っています。
業界あげて「ねじの地位向上」をうたっているにも関わらず、そこそこ名のしれたところがこれじゃあ、下手をすれば業界全体がそういう目で見られる可能性もあるんですから。

「うちはある程度の規模の会社なので、個人様相手の商売は無理なんです、すみません。」
「このサイズは市場にないので作ると割高になりますから、とりあえず個人さんであれば、使えれば良いという事ならこっちのサイズだとどうですか?」
「ちょっと見た事も聞いた事もないねじのサイズなんで、ちょっとうちでは対応しかねます、ごめんなさい」

本来無理な事ならこんな感じでの対応でしょ。サイズ違い寸法違いを適当に押し付けるんじゃなくて。
べつに全部が全部対応しなきゃいけないわけじゃあない。わからないものはわかりません。無いものはございません。対応できないものは無理です、それでいいじゃないですか。それが各社それぞれの考えなんですから。

ただ、うちは結構こういう案件を良くいただくので、都度できる限り対応はさせていただいています。 以前にあった件などは、ドイツ製の古いカメラのねじを無くしたかたに、厳密にはDIN規格とはサイズ違いだけれど、締まればいいのであればこれではどうでしょうとM2サイズのねじをお送りし、問題なく使っていただいた事もあります。これは最初は仲間内からDINとJISでは近いサイズもあるという事を別の時に聞いていましたので対応できたんですか、それ以降はこれが自身の知識となり、その後も数回カメラ用にねじを納めさせていただきました。
また先に書きました1.7ミリ径のタッピンねじも、現状使われているものとは形状違いでしたが、うちにあるものでご使用いただけそうなものを提案し、問題なくお使いいただけているようです。

で、こういう風にお納めした方って、皆さん本当に「喜んでいただいています」よ。
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by nejikouba | 2012-05-27 20:12 | お仕事 | Comments(0)